『はらっぱ』2023年12月号 特集:セクシュアリティを考える

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  • 2023.12.20 はらっぱ #はらっぱ #PICKUP

    『はらっぱ』2023年12月号 特集:セクシュアリティを考える

『はらっぱ』2023年12月号ができました!

◆わたしとジェンダー
 出会いの中で、自分自身を受け入れていく/伊達しゅん
 服を着ることがむずかしい/宗村敦子
 コミュニティとしての、「フェミ登山部」/末原真紀
◆生物学的性差(sex)は男女二元論ではなく、多様である/白野倫徳
◆ジェンダーの何が問題なのか
 ~「不平等」としてのジェンダーを考える~/松岡千紘
◆なぜ「普通」の人も、トランスジェンダー女性を差別するのか/立石結夏
◆みんなと一緒に、自分を生きる/吉川ヒロ


 

 

 

 私たちは、法人設立当初(1977年)から、ジェンダー(文化的社会的性差)について考えることがひとつの重要な課題でした。
 子どもの成長・発達にとって母性愛が欠くべからざるものであり、女性の就労のために保育所に預けられる子どもは「かわいそう」、保育所はやむを得ない必要悪だと言われてきました。3歳までの母子分離は子どもの成長にゆがみを生じるという3歳児神話もありました。
人間は生物として女/男に二分され、その性差に根ざした社会的役割があるのだという固定的性別役割分業観が根強く、男は外に出て働き、女は家庭内で家事・育児を担うことを前提とした社会でした。
 それは今も変わりません。私たちが取り組む保育、教育、子育て支援、子ども支援の現場において、女/男の二分論、性別役割分業観はとても根強いのが現状です。母親の役割・父親の役割、女の子の遊び・男の子の遊び、女の子の進路・男の子の進路・・・女性の就労は補助的なもの、女性にふさわしい仕事としての保育労働は低賃金・・・と、ジェンダーは現在進行形の課題です。
 けれども、生物学上の性差も複雑に多様であり、性自認や性的指向も加わって、セクシュアリティ(性のあり方)は多様であることが認識され、性的マイノリティへの厳しい偏見・差別があることにも気づいてきました。本年6月23日、「LGBT理解増進法(性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解増進に関する法律)」が施行されましたが、マイノリティへの偏見・差別を禁止するものではありません。性別とは何か、性による固定的分類、その序列化、偏見、差別について問題提起していただきました。改めて、セクシュアリティについて考えたいと思います。( 田中文子)



保育の根っこ(36p)

連載第19回 世界が平和に(前編)/チームはらっぱ

子どもの現場から(40p)

私は歌わない/田花結希子アイリーン

政策を読む(44p)

吹田市における「君が代」暗記調査の問題性と課題/高作正博

世界の子ども事情(48p)

連載第3回 コロナとクーデター下のミャンマーの子ども/ナンミャケーカイン

教育は、今(52p)

いろいろな性別~当たり前って何だろう~/李幸美

日常のメディアを読み解く(58p)

連載第18回 最高裁決定報道が伝えるもの~性別表記変更に関わる「特例法」/西村寿子

政治の原則は“こどもをまもる”(62p)

連載第14回 イスラエル問題に見る国民国家の凋落/安冨 歩

書評(70p)

情報BOX~子ども・若者をめぐる動き(72p)

編集室(74p)

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