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独立子どもアドボカシー導入のニーズとバリア

3 独立子どもアドボカシー導入のニーズとバリア

日本の子ども・施設職員へのニーズ調査

A自治体の施設職員調査(児童養護施設19施設23人・障害児施設8カ所12人)・入所児童調査(児童養護施設3カ所25名、障害児施設2ヵ所6名)を行った。

<科研費(福祉施設入所児童への外部アドボカシー導入研究:ICAS提供モデルの構築、研究代表者;堀正嗣、期間;2013年度~2015年度、課題番号;25590151)>

 

研究の結果

① 基本的にイギリスと同様のサービス提供体制、実践原則、実践方法による施設訪問アドボカシー導入ニーズがあることが明らかになった(堀 2016)。

② 職員が認識するニーズの第1に、訪問アドボケイトが子どもの思いを聴くことによって「子どもの安定」がもたらされ、ひいては「エンパワメント」につながるという願いが伺えた。「聴いてあげる(ことは)・・・精神的な落ち着き、と思いますね。これが一番、施設で欠けてる」という語りからは、アドボケイトによる傾聴が子どもに〈感情の安定〉をもたらすと考えられる。それは、〈おとなへの信頼感の醸成〉や〈自尊心の向上〉を促すといえる。これらの経験を土台にして、自分の意見を施設職員等に伝える〈意見表明の経験〉を重ねていくことが望まれている。このような経験は、「自立」に向けたコミュニケーション力の育成につながることが期待された。また施設の小規模化に伴う「職員の孤立化」や「閉鎖性」の防止に役立つとの期待も寄せられた。

③ 入所児童からは、「しんどいときに話を聴いてもらえるかもしれない」という〈傾聴〉、「(職員に)言えないときとかは・・・言ってほしい」という〈職員への代弁〉、「(おとなからの体罰が)直る」のではないかという<虐待からの救済>への期待が語られた。(堀)

 

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